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Light planning and consultation
立川敦子

門馬 寛子

「わたしZターンなんです」東京を拠点に照明環境を創る仕事をしてきた立川さんは、インタビューが始まると堰を切ったように、これまで手掛けてきた施設の照明について説明してくれた。「照明デザインというと、器具のデザインとか、イルミネーションのデザインとかイメージすると思うけど、わたしの仕事は、空間を光で構築すること」光について学び、技術を高め、愛情を持って社会で実践してきたことが伝わってくる。

生まれは東京赤羽。小学5年生のとき父の転勤で、現在の拠点となる北茨城市磯原に引っ越してきた。立川さんが照明を意識したのは、両親が磯原に家を建てるときのこと。建築雑誌を見ていたのがきっかけだった。

高校はいわき市。理系を専攻し、工学院大学への進学を機に東京へ出て、そのままずっと東京で働き暮らしてきた。大学では照明工学の先生に出会い、生活に密着したエンジニアリングの仕事がしたいという子供のころからの漠然とした夢が現実になった。
就職は、世界3大照明メーカーのひとつであるドイツ企業。数年して、同系列会社の国内立ち上げのために出向。10年勤務ののち、2002年にat light laboratory(エーティーライトラボラトリー)として独立。立川さんは、大手企業から学校、店舗、小さな料理屋まで、幅広く、光で空間をデザインしてきた。同時に、専門的な知識を生かして先生として照明を教える仕事もしてきた。

門馬 寛子

ガラス工房シリカからの眺望

Zターンが完成するきっかけは3年前。茨城県の県北クリエイティブプロジェクトの記事を読んで、茨城県のイベントに参加し、両親のことが気にかかっていたのもあり磯原に戻ることを考えるようになった。

「地方に暮らすと仕事の心配をされるけれど、照明の仕事は、もともと大阪や離れた場所の建物を手掛けることも多い。いまはPCで図面を書いてメールでクライアントに送れる。だから、どこを拠点にしても仕事はできる」そんな仕事の環境もあって、東京の拠点の契約更新のタイミングで思い切って実家に戻った。
磯原に帰ってきて、やっぱり海が好きだし、空は広くて、夕焼けなんて写真撮りたくなるほどで「こんないい場所だったんだな」と感じた。何より自然の光からヒントを貰える。

立川さんは、これから磯原を拠点にして、照明の魅力を人に伝え、光を論理的に理解できる人を増やしたい。そして自分の技術や知識が、地域に役立てればと思う、と話してくれた。

作業風景 その1

作業風景 その3

URL: http://www.light-lab.com/
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